挙式前の定番セレモニーになりつつある“ベールダウン”。
新婦のベールをお母さまがおろす儀式ですが、実は「母親が手伝う最後の身支度」や「花嫁が0歳に戻る」などの意味が込められているのをご存知でしたか?
今回は、そんなベールダウンの意味を詳しく解説していきたいと思います*
実は、ベールダウンにはもっとたくさんの意味が込められているんですよ。
ベールダウンの意味を知れば、挙式がもっと素敵なものになるはず・・・♪
目次
ベールダウンの実施率が急増中!
ゼクシィの「結婚トレンド調査2015」では、ベールダウンの実施率が年々増えてきていることがわかっています。

こんな感じで右肩上がり!今だと半数以上の花嫁が母親からのベールダウンを実施しているのですね。
最近では、挙式で実施する演出の1位に選ばれるのがベールダウンなのだそう♪
こんなに人気なら、ぜひ取り入れたいですよね!
ベールダウンとは?ベールの役割・由来も解説
冒頭でも少し説明をしましたが、ベールダウンとは、挙式の前にお母さまからベールをおろしてもらう儀式のことを言います*
ウェディングキスの前に新郎がベールをあげることをベールアップと言いますが、この逆のことを指しますね。
ベールはウェディングドレスを着る際には欠かせないアイテムのひとつですが、ヨーロッパでは昔から“魔除け”の役割を果たしていたのだそう。
ヨーロッパでは、花嫁が教会へ向かう道中で悪魔にさらわれてしまうという言い伝えがあったため、家を出る前に母親が花嫁に“悪魔に見つからないように”ベールをかぶせたことが、ベールダウンの始まりです。

「娘を悪魔や災いから守りたい」という母親からの願いが、こういったベールダウンの儀式として世界中に広がったのですね*
ちなみに、昔の結婚式では白のベールではなく、神様への忠誠を表す色の黄色や、悪魔から身を守る色の赤色のベールが使われていたのだとか・・・。
キリスト教ではベールが“清浄の象徴”であり花嫁を清める意味合いがあったそうで、そういったキリスト教の習慣から、白くて薄い布を頭にかぶるスタイルに変わっていったのだそうです。
ベールダウンの意味はひとつだけじゃない!
ベールダウンと言えば、みなさまが知っているのは「母親が手伝う最後の身支度」という意味だと思います。

この意味はかなり有名で、式場でもプランナーさんからこの意味を教えてもらいました♪
しかし、ベールダウンの意味はこの1つだけではなかったのです!
花嫁が0歳に戻る
実は「母親が手伝う最後の身支度」という意味の他に、ベールダウンには「花嫁が0歳に戻る」という意味があるのもご存知でしたか?
一般的なキリスト教式では、新郎が先に入場をして、新婦は後から父親と一緒にバージンロードを歩き新郎のもとへ行くのが一般的です。
実は、このワンシーンにも深い意味があり、バージンロードを歩く時間は「花嫁の一生」を表すと言われています。
教会の扉が開く瞬間が“誕生”を表し、扉の前で行うお母さまからのベールダウンが“0歳に戻る瞬間”を表しているのだそうです。
そして、お父さまと一緒にバージンロードを歩いていく瞬間が“これまでの人生”を表し、新郎の手を取った瞬間が“現在”、新郎と共に祭壇まで歩き始める一歩が“未来”を表しています。
障壁を取り払う
他にも、ベールには「新郎新婦の間の障壁を取り払う」という意味があります。
頭に覆いかぶさったベールは新郎新婦の間の障壁を表しており、ベールアップによってこの障壁を取り払い、“新郎が新婦を守る決意”を表すものでもあるのです。
時間にすると一瞬のセレモニーですが、こんなに素敵で深い意味がたくさんあったのですね*
ベールダウンのタイミングは2つ
最近では、挙式の入場前にベールダウンを行う方が増えてきましたが、昔まではブライズルームなどで行うのが主流でした。
式場によって異なりますが、この2つのタイミングで選べるところがほとんどなのだそうですね。
それぞれにメリットデメリットがあるので、プランナーやお母さまなどとしっかり相談して決めていきましょう*
バージンロードで
入場前にチャペルの扉の前でバージンロードを行う方法です。

私もこの方法でベールダウンを行いました♪
ゲストのみんなに見守られながらお母さまにベールをおろしてもらう方法で、挙式の演出として人気があります。
- ゲストのみんなに見守ってもらえる
- 扉の前で行うので写真映えする
- 挙式の演出としてメリハリがつく
- 喜んでくれるゲストが多い
- 父親のバージンロードと合わせて“親の最後の務め”を表現できる
- 人目があるので少し照れくさい
- お母さまとあまり言葉を交わすことができない
- あっという間に終わってしまう
- 泣いてしまってもメイク直しができない
ブライズルームで
昔から主流なのは、ブライズルームでゆっくりベールダウンを行う方法です。

私の義姉はこの方法で行ったそうです♪
挙式が始まる前の本当の身支度のタイミングで行います。
- 人目を気にせずお母さまと二人だけの言葉が交わせる
- 身内だけで行うので緊張感なくリラックスした時間が過ごせる
- 近くから写真が撮れるので素敵な表情が写りやすい(失敗しても撮り直し可)
- 泣いてしまっても化粧直しができる
- ゲストに見てもらうことができない
- 人目がないので泣きすぎてしま場合も
- 挙式中での母親との2ショットが撮れない
まとめ
ベールダウンの意味と言えば、「母親が手伝う最後の身支度」というのが有名でしたが、他にもこんなにたくさんの意味が込められています。
- 母親が手伝う最後の身支度
- 花嫁が0歳に戻る
- 魔除け
- 障壁を取り払う
こんな意味を知ると、お母さまとのベールダウンの瞬間がもっと素敵なものになりますよね♪
ベールダウンを行うタイミングには2種類あり、それぞれにメリットデメリットがあるので、プランナーやお母さまとよく相談して悔いのないベールダウンが行えるようにしましょう*
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