入籍をすると苗字が変わる・・・。
この概念って、日本人にとってはごくごく普通の認識ですよね。
“結婚をしたら男性側の名字を名乗れるようになる”。
中には「苗字が変わるのはちょっと寂しいし嫌・・・」なんて人もいるかもしれませんが、大切な人と同じ名前になるのって、やっぱりどこか嬉しいですよね!
でも、実は、「結婚したら苗字が変わる」というのは“日本特有の法律”だということをご存知ですか?
今回は、そんな入籍と苗字のちょっとした豆知識について少しお話をしていこうと思います!
目次
夫婦は同姓に!日本特有の“考え方”が民法によって決められている?
日本では、結婚をしたら夫婦が同じ姓になるのは“当たり前のこと”として認識がされていますね。
当たり前すぎて、「夫婦が同じ姓になる」というのに疑問を持つ方の方が少ないと思います・・・。

実際に私も、「やっと大好きな人と同じ苗字になれるー!」と嬉しくなったものです(笑)
苗字が変われば昔とは少し変わった自分になれる気がするし、言わなくても結婚をしたことが周囲に伝わるし・・・
どこか誇らしい気持ちにもなっちゃうんですよね。
実は、これは日本の民法でしっかり決められた、いわばルールのようなもの。
- 夫婦や家族は同じ姓であるべき
- 夫婦が別の姓だったらこ子供の姓はどうなるのか
こんな昔ながらの日本特有の考え方が背景にあるからこそ、「夫婦が同じ姓になる」というのが“当たり前”になっているんですね。
同じ苗字になるのは日本だけ!
実は、「夫婦が同じ姓になる」と決められているのは、世界で日本だけなんです!
びっくりですよね~!
確かに、海外の著名人夫婦の名前なんかを調べてみると、性別が同じ人は滅多にいません。
例えば・・・
オーストラリア俳優「ヒュー・ジャックマン」の配偶者は、「デボラ=リー・ファーネス」という名前ですし、
ジュラシックワールドで同じみの「クリス・プラット」の配偶者は、「キャサリン・シュワルツェネッガー」ですし、
アベンジャーズでお馴染みの「クリス・ヘムズワース」の配偶者は、「エルサ・パタキー」ですし・・・

私の好きな俳優陣ばかりでごめんなさい・・・
苗字が一緒の人はあまりいません。
とは言うものの、「ウィル・スミス」の配偶者は「ジェイダ・ピンケット=スミス」で、
「ロバート・ダウニー・Jr」の配偶者は「スーザン・ダウニー」で・・・
稀に同じ名前の人もいるみたいですが・・・。
そこには、“自由”という言葉があって、名前を一緒にするかしないかも選べるということ。
「夫婦は同じ姓でなければいけない」と民法で決められているのは日本だけなんですね。
日本の苗字に対する法律は、国連から注意を受けている!?
実は日本は、国連から“夫婦別姓を認めるべき”だと注意を受けているそうです。
日本で入籍をすると男性の苗字になるのが基本。
そんな決まりが、「女性差別撤廃条約」に違反していると言われているそうですね。
ちなみに、アメリカは1970年代まで、ドイツは1993年まで、オーストリアとスイスは2013年まで、日本と同様に夫婦同姓が定められていました。
日本以外の国では、別姓か同姓かだけではなく、結合姓なども選べる国も多くあるそうです。
苗字を変える手続きは意外と大変・・・。
私自身、最初のうちは「愛する人と同じ苗字になれる!」とすごくうれしかったのですが・・・
いざ苗字が変わってみると、必要な手続きが多くて多くて。
すごく嫌な気持ちになったのを覚えています。
免許証にマイナンバーに銀行口座にクレジットカードに印鑑登録に・・・
本当にたくさんの手続きが必要になってくるんですよね!
手続きは一日がかりですし、「なんで女性ばかりこんな面倒な思いをするの?」と嫌な気持ちになりました(笑)
実際最近では事実婚などで夫婦別姓で暮らしている方も多くなってきたようですね。
日本による夫婦同姓の法律に対して「男女差別だ」「結婚しても名前は変えたくない」なんて声も多くなってきているのは事実で、“夫婦別姓”を取り入れようとする動きもだんだん出てきているようです。

いずれは日本でも夫婦別姓が認められる日が来るかもしれませんね!
まとめ
日本では“夫婦別姓が認められていない”というのはご存知だった方も多いかと思いますが、実は世界中で日本だけというのはあまり知らない事実だったのではないでしょうか?
「好きな人と同じ苗字になれる!」と嬉しい気持ちがある一方で、
- 「お母さんやお父さんなどと苗字が変わってしまうのは寂しい」
- 「結婚しても名前は変えたくない!」
という気持ちを持っている方も多いかもしれませんね。
いつか日本でも“夫婦別姓”が認められる日が来るのでしょうか?
来ると良いですね!
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