結婚のお祝いとして贈るご祝儀ですが、ご祝儀袋の選び方にもマナーがあります。
ご祝儀袋には色々な種類がありますが、包む金額によって選ぶべき種類が変わります。
色やサイズ、水引の選び方なども変わってくるので、選び方には十分注意しましょう!
今回は、金額別のご祝儀袋の選び方をまとめていきます*
目次
そもそもご祝儀とは?
結婚式のお祝いとしてご祝儀を贈るのは日本人にとって一般的なマナーですが、そもそもご祝儀とは何なのでしょうか?
ご祝儀とは、時節・時期・機会・出会いなど、人生や日常における節目に金品を贈る行為のことを指します。
もとは、お祝い行事の際に、お手伝いしてもらう方々に対して贈る謝礼(チップ)としての意味合いが大きかったのだそう。
現在は、結婚式に参列するゲストが、結婚をする新郎新婦にお祝いとしてお金を包み贈る風習のことを指します。
ご祝儀袋におけるのしと水引の選び方
結婚式に使用するご祝儀袋には、5点ほど特徴があります。
この特徴をしっかり押さえてご祝儀袋を選ぶようにしましょう。
右上にのしが付いているもの
画像引用元:https://www.niwaka.com/ksm/radio/wedding/gift-money/envelopes/05/
結婚式に使用するご祝儀には、右上に“のし”という飾りが付いています。
のしは、縁起がよく貴重であるとされている“のしあわび”を簡略化したもので、のしあわびをお祝いの贈り物に添える風習があった昔の名残を表現しているのだそう。
のしはお祝い事に使うもので、お葬式などのお悔みごとでは使用しません。
結婚式で使用するご祝儀袋には、右上にのしが付いているものを必ず選びましょう。
水引は「結び切り」か「あわじ結び」
水引とは、ご祝儀袋についている飾り紐のことを指し、結び方や色、本数などにもそれぞれマナーがあります。
結婚祝いで使用するご祝儀袋の場合、水引が「結び切り」か「あわじ結び」のものを選びましょう。
この2つの結び方は、一度結ぶとほどくことが難しい結び方だとされており、“人生において一度きりがいい”とされている結婚にふさわしいものです。
また、両端を引っ張るとさらに強く結ばれることから、“末永く幸せが結ばれる”という意味もあるのだそう。
ひとつ注意点としては、結婚式ではない一般的なお祝い事に使われる水引として「蝶結び」がありますが、結婚式にはふさわしくないとされているので注意しましょう。
蝶結びは、簡単にほどくことができ、何度も結びなおすことができるため、結婚式ではなく“人生で何度あってもいい”とされている出産のお祝いなどに使われます。
水引の色は「金銀」か「紅白」
水引は結び方だけではなく、色も種類によって分けられます。
結婚祝いには「金銀」か「紅白」の水引が使われたご祝儀袋を選びましょう。
一般的に金銀の水引は限定されたお祝い事に、紅白の水引はお祝い事全般に使われるため、結婚祝いとしてはどちらも使うことができます。
黒白、黄白などの水引もありますが、こちらはお悔みで使われるものです。
基本的なマナーなので間違えないように気をつけましょう!
水引の本数は「10本」
水引の選び方として、本数も見落としてはいけないポイントです。
一般的なお祝いには5本の水引が使われますが、ご祝儀袋は10本のものを選びましょう。
5本の倍の10本の水引を使うことで、“慶びが倍になるように”・“慶びが重なるように”という意味があります。
ご祝儀袋の色は「白」
最近では、色のついたおしゃれなご祝儀袋などもありますが、マナーを重視したい場合は「白」を選ぶといいでしょう。
実際に結婚式におけるご祝儀袋は、清浄なものの象徴である白が正式だとされています。
ただし、友人や兄弟など、親しい間柄であれば色のついたご祝儀袋でも問題はありません。

何よりも大切なのは、お祝いの気持ちを伝えること・相手に喜んでもらうこと!
どんなご祝儀袋を用意したら相手が喜んでくれるのかを考えて選んでみましょう。
会社関係の方や目上の方に対してのご祝儀袋は白を選ぶのが無難です。
ご祝儀袋の種類は金額別で選ぼう
ご祝儀袋には、シンプルなデザインのものから、豪華な装飾がついたもの、カラフルで少しカジュアルよりなものまで、とにかくたくさんの種類があります。
好みのものならどれを選んでもOK!というわけではなく、金額別で選ぶ必要があるので注意しましょう!
例えば、ご祝儀袋がとても豪華なのに包まれている金額が少ないとなると、失礼になってしまいます。

必ず金額に合わせたご祝儀袋を選びましょう。
最近のご祝儀袋には、パッケージの裏面などに「〇万円~〇万円用」など包む金額の目安が書いてあります。
ここを参考にすれば間違いないので、必ず確認してから購入しましょう!
1万円程度の場合
結婚式を欠席した際などで10,000円程度を包む場合、のしや水引が印刷されているシンプルなご祝儀袋が最適です。

このタイプのものであれば、100円ショップで複数枚入りのものも購入できますよね!
「出席できないから気持ちだけでもご祝儀袋は華やかに」という気持ちもわかりますが、豪華なご祝儀袋に1万円はマナー違反になるので要注意です!
2万円~3万円程度の場合
友人など、2~3万円程度のご祝儀を送る場合は、ある程度カジュアルでおしゃれなご祝儀袋を使っても問題ありません。

最近では、のしや水引がデザイン化されたものもあっておしゃれですよね!
相手と親しい間柄であれば、正式な白ではなく、上の画像のような色がついたものでも喜ばれますよ*
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5万円以上の場合
夫婦連名や兄弟など、包む金額がさらに大きくなる場合は、より正式なご祝儀袋を選びましょう。
特に10万円以上になる場合は、上の画像のように水引が鶴亀タイプのものを選ぶとより華やかになるのでおすすめです。

大きさも少し大きくて派手なものを選ぶと良いですよ。
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価格:2,805円 |
価格:449円 |
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ご祝儀袋の選び方のポイント
金額だけではなく、他にもご祝儀袋を選ぶ際に大切なポイントがいくつかあります。
渡す相手・式の格に合わせて選ぶ
最近ではカジュアルで個性的なご祝儀袋も増えてきていますが、上司や目上の人などの結婚式に参列する場合や、格式ある披露宴に招待された場合などは、できるだけ個性的なご祝儀袋は避け、スタンダードなものを選びましょう。
前述していますが、カジュアルで個性のあるおしゃれなご祝儀袋はあくまで親しい友人だけに使うのが無難です。
表書きは「寿」か「壽」が一般的
ご祝儀袋には、表書きが既に印刷されているものも多いです。
そういった場合は、「寿」か「壽」のものを選ぶのが一般的。
最近では、「Happy Wedding」など英語の表書きのご祝儀袋もありますが、こういったカジュアルなタイプは親しい友人のみにしておきましょう。
中袋がついているものを選ぶと便利
ご祝儀袋にお金を包む際は、中袋に入れてから包むのが基本的なマナーです。
中には中袋がついていないご祝儀袋もあり、この場合は自分で中袋を用意する必要があるので面倒です。
あらかじめ中袋がついているタイプを選ぶと便利なので、確認してから購入することをおすすめします。
ご祝儀袋の書き方やお札の入れ方などのマナーはこちらから↓↓
まとめ
最近はいろいろな種類のご祝儀袋があるため、どれを選んだらいいのか悩んでしまいますよね。
ご祝儀袋は金額別や渡す相手との間柄、式の格に合わせて選ぶのがマナーです!
特に最近ではカジュアルでおしゃれなご祝儀袋も増えてきていますが、使用する場合は親しい友人だけにしておくのが無難。
ぜひ今回紹介した選び方のポイントを参考にしながら、ご祝儀袋を正しく選んでくださいね。
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