新型コロナウイルスの流行によって、妊婦さんたちはとても大きな不安を抱えていると思います。
- 妊婦が感染したら重症化しやすい
- 妊婦は薬の使用ができない
といわれているため、十分な注意が必要です。
今回は、妊婦のコロナウイルスの向き合い方と注意点を、各医療機関が発表している情報をもとにまとめました。
妊婦さんはぜひご参考ください。
※こちらの記事は、日本生殖医学会が出した声明や日本産婦人科感染症学会が出した注意喚起などを元にしてまとめたアドバイス記事になっております。
目次
妊婦がコロナに感染するとどうなるの?
妊婦がコロナに感染するとどうなってしまうのか、気になるところですが、現時点では胎児への垂直感染は見られないが、妊婦が重症化する可能性があるという発表が出ています。
最近の報告として妊娠中に罹患した妊婦13例のうち、1例で妊娠34週の子宮内胎児死亡が報告されましたが、その原因は胎児へのウイルス感染でなく、母体の
重症肺炎と多臓器不全によるものとされていますiii。一般的に、妊婦さんの肺炎は横隔膜が持ち上がるために換気が抑制され、またうっ血しやすいことから重症化する可能性があります。
引用元:妊娠中ならびに妊娠を希望される方へ/日本産婦人科感染症学会
現段階での報告では、胎児が直接感染することはなかったそうですが、妊婦の重症化が原因で子宮内胎児が死亡してしまったケースもあるようです。
妊婦が重症化しやすい原因としては、下記の一文がとても分かりやすくなっています。
妊婦さんのおなかの中にいる赤ちゃんは、半分は妊婦さん自身の、もう半分はパートナーのDNAですよね。このためパートナーのDNAを半分持つ赤ちゃんを「異物」と捉えて体内で「攻撃」しないように、免疫寛容という、免疫機能を抑制するメカニズムが妊婦さんに働きます。ですので、基本的に妊娠すると、病原体やウイルス感染細胞、がん細胞などの異物の排除をする「細胞性免疫」が下がります。
引用元:新型コロナウイルスで妊婦の注意点 胎児への影響は
なお、妊娠中に母から子への感染リスクは高くはありませんが、出産後に母から新生児へ感染の影響を受けることがあるのだそう。
そのため、コロナウイルスに感染したままの出産となると、マスクを着用しての出産となり、出産後には乳児を抱くことができないのだそうです。
妊婦が薬を使用できない理由は?
現在、コロナウイルスに感染した患者に次の3種類の薬の投与が試されています。
- エボラ出血熱の治療薬「レムデシビル」
- 抗インフルエンザ薬「アビガン」
- 抗エイズウイルス(HIV)薬「カレトラ」
この中で、アビガンは胎児への副作用の可能性が考えられることから、妊婦は使用できないそうです。
だからこそ、妊婦さんは徹底的な予防が必要になります。
コロナに感染した妊婦が出産したという事例はある?
海外では、コロナに感染した妊婦が回復した・出産したという事例もあるようです。
詳しくはこちら↓
妊婦のコロナウイルス予防法・注意点
妊婦さんに実践してほしいコロナウイルスの予防法と注意点をまとめます。
少しでも感染リスクを減らすため、ぜひ参考にしてみてください。
最も重要なのが手洗い
当たり前のことではありますが、手洗いこそが最も重要な予防方法になります。
厚生労働省の公式サイトに公開されている手洗いの正しい方法を掲載しておきますのでぜひご参考ください。
手洗いはできるだけこまめに行いましょう。
こまめにアルコール消毒する
アルコール消毒は、ウイルスを死滅させることはできませんが抑えることはできるといわれています。
手洗いの後にアルコール消毒をするとさらに効果的です。
特に外出時は除菌スプレーや除菌ジェルなどを持ち歩くといいでしょう。
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顔を触らない
特に外出中は、手で顔を触らないように注意しましょう。
ウイルスに汚染された手で目や鼻、口を触ると粘膜からウイルスが体内に侵入しやすくなってしまうそうです。
マスクは予防効果はほとんどないといわれていますが、顔を触らないための予防としては効果的です。
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2~3時間に一度部屋を換気する
感染症の伝播(うつる)を防ぐためには、部屋のウイルス量を下げるために、部屋の十分な換気を行います。日中は2~3時間ごとに窓や扉を開けるなどして部屋の空気を新鮮に保ちましょう
引用元:新型コロナウイルスで妊婦の注意点 胎児への影響は
特に外出後は衣類などに付着したウイルスを自宅に持ち込んでいる可能性も考えられるので、しっかり換気しましょう。
感染者の咳によってツバのしぶきを浴びた場合、衣服の表面にウイルスが付着する可能性は高いとの見解
生地の種類や素材にもよるが、数時間から数日生き残るという
引用元:服やジュエリーからウイルス感染は広がる? 誤報の多い噂に専門家がアンサー
環境消毒を行う
万が一のことを考え、部屋のドアノブや照明のスイッチ、リモコン、テーブルなど、手が良く触れるところも消毒を行いましょう。
消毒に関しては、漂白剤を薄めて作ることも可能です。
引用元:社会福祉施設等に対する「新型コロナウイルス対策身のまわりを清潔にしましょう。」の周知について
除菌シートなどで拭くだけでも効果はあるでしょう。
スマホなども定期的に除菌してください。
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免疫力を上げる
感染リスクを少しでも減らすためにも、体の免疫力を上げていくことが大切です。
- 血行促進を促す
- 内臓の動きを高める
- 腸内環境を整える
- ミネラルバランスを整える
- 良質な睡眠をとる
など、基本的なことを実践していきましょう。
コロナウイルスの症状が出た場合どうすればいい?
万が一、コロナウイルスの症状が出てしまった場合は、焦らず「帰国者・接触者相談センター」に電話で相談しましょう。
「帰国者・接触者相談センター」の電話番号はこちらから↓
焦って医療機関を受診するのは避けてください。
なお、コロナウイルスの受診対象者は、倦怠感や37.5度以上の発熱が4日以上続く方だとされていますが、妊婦さんの場合は2日でも受診してくれるそうです。
37.5度以上の発熱が2日以上続く場合は、「帰国者・接触者相談センター」に電話をして、指示によって指定された医療機関を受診する流れになります。
まとめ
妊婦さんが、自分の体とお腹の胎児を守るためには、まず第一に“感染しないようにすること”が重要です。
紹介した通り、できる対策はたくさんあります。
基本的なことばかりかもしれませんが、その基本こそがとても重要な予防法です。
不要不急の外出は避け、できるだけ安全に生活を送ってくださいね。
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