- 急遽別の式場に変更したい
- 身内の不幸に見舞われてしまった
- 突然病気になってしまった
理由はさまざまですが、やむを得ない理由で式場予約をキャンセルしなければいけない方や、キャンセルを検討している方も少なくないのでは?
結婚式を取りやめる場合は、必ず“キャンセル料”が発生してしまいます。
今回は、そんなキャンセルについての料金や手順、方法などを解説していきますのでぜひご参考ください!
目次
そもそも結婚式ってキャンセルは可能なの?
やむを得ない事情で、結婚式を中止・延期したいという場合、解約(キャンセル)することは可能です。
ただし、基本的にはキャンセル料が発生することになり、金額は挙式日の何日前かによって変動します。
もし、衣装や引き出物などをすでに手配していた場合、そういったアイテムもキャンセルする必要があるため、キャンセル料も高くなってしまいます。
アイテムによって「キャンセルはできるが料金が発生するもの」「キャンセル自体できないもの」「料金は発生せずキャンセルできるもの」が異なります。

式場予約をする際に必ず契約書を記入したと思いますが、そちらに詳しいことが記載されているのでしっかり確認しておきましょう!
結婚式場のキャンセル料とは?
式場予約だけに限らず、“契約”とつくものには“キャンセル料”が発生するケースが多いです。

ブライダルエステの契約などにもキャンセル料が発生しますよね!
- 「そもそもキャンセル料って何なの?」
- 「キャンセルするだけでなんで多額の料金を支払わなければいけないの?」
と疑問に思っている方も多いかもしれませんが・・・
キャンセル料には、“解約に伴う事務手数料”や“解約によって生じる損害賠償”としての意味合いがあります。
例えば、ホテルや旅館などの宿泊予約のキャンセルの場合は、21日前までのキャンセルは無料、前日は40%のキャンセル料など決まっていると思いますが・・・
これは、ホテルや旅館の客室を他の人へ販売しないことに対する“補償”としてキャンセル料を支払うということになります。
式場予約に関しても、新郎新婦が特定の日程に結婚式を予約することで、式場側はその日程の挙式を他の人に販売することができません。
それを新郎新婦側の都合で取りやめる場合、式場側はそれまで予約をキープしていた対価や、今まで準備をしてきた人件費などの対価として、キャンセル料を求めることができるというわけなんです!
やはり、結婚式は安い買い物というわけではありませし、予約をするだけでも式場側にそれなりの時間や人件費が必要となります。

それをこちらの都合で無駄にしてしまうということは・・・キャンセル料を支払うのも仕方がないということなんですね。
式場予約の「仮契約」と「本契約」の違い
結婚式場の予約には、「仮契約」と「本契約」が用意されています。
仮契約とは、名前の通り、希望の日程の挙式を仮に押さえておくことができるシステムです。

ブライダルフェアで気に入ったけど他の式場も見ておきたい!そんな方におすすめ。
7~10日ほどの一定期間のみ仮の予約が有効になっていることが多く、仮契約の場合はキャンセル料は発生しません。
一方で、本契約とは、希望の日程の挙式を正式に契約するシステムです。
式場へ内金を支払い、キャンセルをする場合はそれ相当の金額がかかるほか、内金が全額返金されないケースもあります。

安易に本契約をしてしまうのは危険!少しでも迷いの気持ちがあるのなら、仮契約のシステムを有効活用しましょう!
式場予約のキャンセル料はいつから・いくらいかかるの?
式場予約のキャンセル料は、一般的に“見積の〇%”となっており、パーセンテージは式までの日数によって異なります。
細かい設定は式場によって変わりますが、いつから・いくらのキャンセル料がかかるかの相場は下記を参考にしてみてください。
- 179日~150日前まで:内金の全額+実費
- 149日~90日前まで:見積金額の20%+実費
- 89日~60日前まで:見積金額の30%+実費
- 59日~30日前まで:見積金額の40%+実費
- 29日~10日前まで:見積もり金額の45%+外注解約料+実費
- 9日~前日まで:見積もり金額の45%+外注解約料+納品済みアイテム代金
- 挙式・披露宴当日:見積金額の100%
やむを得ない事情でも必ずキャンセル料はかかるの?
かなり確率は低いかと思いますが、例えば当日に事故で本人が亡くなってしまったなど、やむを得ない悲しい事情でキャンセルになってしまった場合・・・
こういった場合でも多額のキャンセル料は支払わなければいけないのでしょうか?
少し気になったので私自身が式場に問い合わせてみたところ、

やはり私たちも人間なので、当日に亡くなってしまったなどやむを得ない事情の場合、ご親族さまにキャンセル料を請求するのは難しいかもしれないですね・・・。
とのことでした。
ただ、私が契約した式場の方が優しかっただけで、もう少し業務的な式場もあるかもしれませんが・・・
こういった場合は、“交渉次第”といえる可能性もありそうですね。
中止ではなく延期にしたい場合の式場の対応は?
中止ではなく、日程を延期したい場合とでは、式場の対応は変わってきます。
この辺りの対応も式場によって異なるので契約書を確認しておく必要がありますが、日程に余裕がある場合は料金がかからないことがほとんどです!
ただし中には、延期も変更料として日数に応じた料金を請求する式場もあるみたいなので注意が必要です!
キャンセル料が発生するアイテムもあるので要注意
既に衣装や引き出物など、ウェディングアイテムを手配してしまっている場合、こういったアイテム類にもキャンセル料が発生する場合があります。
また、物によってはキャンセル自体できないものもあるので要注意!
どのアイテムにどれだけのキャンセル料がかかるか、そもそもキャンセルができるのか・・・などは式場によって異なるのでしっかり確認しておきましょう。
キャンセルの時期によっても料金などは大きく異なります。
キャンセル料を補償するサービスも!
結婚式を予定していたとしても、新郎新婦本人たちや親族が病気や大きなケガを負ってしまったり、不幸や自然災害などが起こったりする可能性も考えられます。
最近ではそんなやむを得ない事情に対して、キャンセル料を補償してくれるサービスも増えてきています。
式場との提携サービスとなっていることが多く、式場予約の際に加入するか判断することが可能です。

私の式場でも補償サービスがありました。万が一に備えて加入しておきましたよ!
2~3万円前後の支払いで、300万円前後の補償を受けることができます。
補償できる範囲や金額などは式場によって異なるので、加入したい方は式場に問い合わせてみましょう!
キャンセル料の件で式場とトラブルになってしまった場合は?
式場予約におけるキャンセル料は決して安い金額ではありません。
数千円、数万円くらいであれば仕方がないか…と思えるかもしれませんが、数十万円とかかってくる世界です。
そのため、キャンセル料を巡って式場側とトラブルになってしまうことも少なくありません。
もしトラブルになってしまった場合は、自分たちだけで無理に解決しようとせず、消費者センターに相談しましょう。
自分たちで解決しようとするよりか、スムーズかつ穏便に解決することができるはずです!
キャンセルする前に要確認!契約後のよくある不安と解決方法
式場予約はしたものの、後々になってなぜかモヤモヤしてしまって準備のやる気が出ない・・・
そんな不安には、いろいろな原因があるでしょう。
契約後のよくある不安とその解決方法を解説していきますので、キャンセルする前に今一度確認しておきましょう!
他の式場も見てから決めればよかった

初めて行ったブライダルフェアでついつい契約をしてしまった・・・!
これは、結構よくある失敗談です。

実際に私もこの失敗談を経験しました。当日特典があるとついつい「今契約した方がいいかな?」ってなってしまうんですよね・・・
家に帰って冷静になって考えてみると、「他の式場も見ておけばよかった」と後悔してしまいがち。
キャンセル料もかかるし仕方なく契約した式場で我慢するしかないのかな・・・と泣き寝入りするしかないのでしょうか?
解決方法としては、気になっていた他の式場があるのであれば、思い切ってブライダルフェアに参加してみましょう。
ブライダルフェアに参加できる機会というのもそうあるわけではありません。
下記のような結婚式専用の相談カウンターなどを利用してみるのもおすすめです!
実際に他の式場を見てみてから、契約している式場と内容を比べてみましょう。
どちらが二人の希望に合うかを考えて、今契約している会場の方がいいということがわかれば、それはそれで一安心できる要素になります。
もし、他の式場の方がいいことがわかったなら、キャンセルをするかどうか、リスクを考えつつ慎重に検討しましょう。

モヤモヤしているなら、実際に別の式場を見てみるというのも解決方法のひとつです!
別のプランナーになるなら契約しなければよかった

ブライダルフェアのときに対応してくれたプランナーが良かったのに、実際担当するのは別の人だといわれた・・・
これもよくある不安のひとつです。

私の式場でも、見学の際の案内役と実際の担当プランナーは違う人でした。
見学の際に担当してくれたプランナーが気に入って契約をしたのに、別の人に変わるとなると、「契約しなければよかった」と後悔しがちです。
なぜ別のプランナーに変わるのかというと、式場スタッフにはそれぞれ得意分野があるから!
会場を案内したり魅力を伝えたりするのが得意な新規接客スタッフ、希望通りの結婚式をプロデュースするのが得意なプランナー・・・
得意・不得意は人それぞれです。
式場側もビジネスでやっているので、得意分野を活かせるスタッフが担当になるのは当たり前のことと言っても過言ではないんですね。
とはいえ、どうしても最初の担当者が良かったという場合は、直接式場側に相談をしてみるべしです。
本人に言うのは何かと気まずいと思うので、本社かマネージャークラスのスタッフに相談しましょう。
もし契約時に担当者が変わるという説明を受けていない場合であれば、プランナーを変更してくれるなど最善の方法を提案してくれるはずです。
最初に聞いていた内容と違った
たまにあるのが、

見学の際に言っていた内容と違う!
という不安です。
最初に聞いていた内容と違うという場合は、聞き間違いなどではない限り、確実に式場側の落ち度になります。
特に最近ではドレスやカメラマンの“持ち込み問題”に関してトラブルが多く発生しているようです。
持ち込みに関しては、そもそも持ち込み自体が可能なのか・持ち込み料はいくらかかるのかなど、式場によってルールがピンキリになります。
できれば契約前に確認しておくのが理想ですが、見学時に確認していなかった・式場から説明がなかったという場合にトラブルが起きやすいです。
聞いていなかったことや納得のいかないことは、我慢せずその都度しっかり相談して不安を解消していきましょう。
キャンセルしたいときの手順・方法
キャンセル料がかかってもやっぱり結婚式を取りやめたい・・・そんなときは、下記の手順に従って対応していきましょう。
何度も説明しましたが、式場によってキャンセルの規定は大きく異なります。
キャンセル料の金額や発生するタイミング、何に対していくらかかるのかなど、契約書を再度確認して把握しておきましょう。
式場へのキャンセルの連絡は電話でOKです。
キャンセル理由を聞かれると思うので、しっかり説明できるようにだけしておきましょう。
中にはなかなかキャンセルに応じてくれない式場もありますが、感情的にならないように要注意!
特に二人の事情でキャンセルをする場合、こちらにも落ち度があるので式場側には誠意をもって対応することが大切です。

理由ややり取りの内容によってはキャンセル料がかからずに済んだという先輩カップルもいるようですよ!誠意を持つことは大切ですね。
キャンセルが承諾されたら、支払い方法などの確認が行われます。
支払い方法なども契約書に記載がされているはずので、確認しておきスムーズにキャンセル料の支払いを済ませましょう。
まとめ
キャンセル料は決して安い金額ではありません。
トラブルに巻き込まれないためにも、契約書でキャンセル規定をしっかり確認しておくことが大切です!
また、キャンセルで失敗したくないのであれば、“仮予約”の制度を有効活用するのがおすすめ。
不幸やケガ、災害など、もしもの事態が心配な方は、キャンセル料補償サービスに加入すると安心です。
人生に一度の結婚式!後悔のないように動いていきましょう!
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