結婚を控える花嫁なら一度は聞いたことがある“ジューンブライド”。
「6月に結婚をすると幸せになれる」というロマンチックな言い伝えですが、実はこれってとあるホテル業界の“企業戦略”だったということをご存知ですか・・・?
目次
ジューンブライドの意味と由来
ジューンブライドとは、英語で書くと「June bride」となり、その名の通り「6月の結婚」「6月の花嫁」という意味になります。
ジューンブライドの由来については、下記の記事で詳しく説明しているのでよろしければ一読くださいね♪
ジューンブライドはあるホテル業界の企業戦略だった!
そう、ジューンブライドとはもとはというと、ローマやヨーロッパなど海外での言い伝えが主になっていました。
そもそも日本の6月は梅雨の季節で天気が安定しないので、結婚式を挙げる月に適しているというわけでもありません。
ではなぜこの言い伝えが日本に広まったのか・・・気になるところですよね。
実は、あるホテル業界の“企業戦略”だったんです!
昔は6月に結婚式を挙げる人は少なかった
梅雨で雨が降り、湿気も多くなんだか気分も上がらない6月・・・。
結婚式当日に雨が降る可能性が高くなりますし、そんな季節にわざわざ結婚式を挙げる人はやはり昔から少なかったようです。
つまり、6月はホテル業界やブライダル業界の売り上げがガクッと落ち込む月でした。
ホテルオークラの副社長が企業戦略を考案
ホテル業界もブライダル業界もビジネスです。
特に結婚式は1日に10件も20件もできるわけではないので、しっかり売上を月々平等に分散しなければいけません。
売上が落ち込む6月もどうにかして売上を伸ばしていかなければ・・・。
そんな中で1967年頃、あの有名なホテルオークラの副社長が「売上をなんとかしたい!」と言って動き始めました。
ホテルオークラの副社長が注目したのは海外のウェディング事情。
ここでジューンブライドの言い伝えを目撃し、「6月の結婚式にはメリットがある」として売り出したのです!
- 「6月にはジューンブライドという言い伝えがある」
- 「6月に結婚した花嫁は幸せになれる」
大々的にそんな宣伝をして、「6月=梅雨」という概念を「6月=花嫁の月」というイメージに変え、新たなビジネスを生み出したんです!
その後、ジューンブライドの企業戦略は見事全国に広がり、今では「結婚式は6月にするのが良い」というイメージが定着しています。

今では雑誌やネット記事などにも、ジューンブライド特集が組まれることが多くなっていますよね♪
現在は6月に結婚式を挙げるカップルは少ない?その理由とは
ホテルオークラの副社長の企業戦略によって6月は結婚式に人気の月になりましたが・・・
実は、「ゼクシィトレンド調査」の「挙式を実施した月」を見てみても、最近では6月の結婚式はそれほど人気ではないということがわかります。
参照:https://souken.zexy.net/data/trend2019/XY_MT19_report_06shutoken.pdf

8月や1月に比べるとだいぶ人気はありますが、グラフを見てみても7月や12月とほとんど変わらないくらいですね。
ジューンブライドなのにも関わらず、6月の結婚式が不人気なのにはいくつかの理由があります。
梅雨だから
せっかくの結婚式。やはり雨が降る可能性を考えて6月に結婚式を挙げようとするカップルは少ないようです。
実際に私の式場のプランナーも、

ジューンブライドって言っても6月はあまり人気がないんですよ。梅雨なので(笑)
といっていました(笑)
雨が降っても問題ない屋内型の式場では6月もそこそこ人気があるようですが、全体的にはそこまで人気はないようですね。
祝日がないから
6月といえば1年の中でも祝日がない月・・・というのは有名ですよね。
大安など日柄のいい土日は人気があるようですが、祝日が少ないというのも6月が結婚式の不人気月だという理由のひとつです。
迷惑がるゲストがいる
実は、「6月の結婚式はちょっとヤダ・・・」というゲスト側の意見もあるようです。
ゲストもヘアセットをしたりドレスを着たりおしゃれをしますが、確かに雨が降ると髪が崩れてしまうし式場に足を運ぶのも億劫になってしまいますよね。
6月は気温も高くなってくる季節ですし、「暑いしジメジメしているのに結婚式に呼ばれても正直迷惑・・・」なんて思ってしまうのも仕方ないのかもしれません。
ジューンブライド(6月)に結婚式を挙げるメリットって?
6月の結婚式は意外と不人気だったという事実を知ると、6月を選ばない方が増えそうな気もしますが・・・
もちろん6月に結婚式を挙げるメリットはたくさんあります!
やっぱり一番は、比較的安く結婚式を挙げられるというポイント。
一番不人気の月である1月や8月に比べると少し高くはなりますが、10~11月、5月などの人気月に比べると圧倒的に安く見積を出してもらえます。
また、ジューンブライドとしてお得なプランを用意している式場もありますし、費用を抑えたいカップルには特におすすめしたい月です♪
まとめ
ジューンブライドにはロマンチックな由来がある一方で、実は日本で広まった理由は“企業戦略”だった!という、少し現実的なお話でした(笑)
6月の結婚式は現状あまり人気がありませんが、あえて6月に式をするのにもメリットはたくさんあります。
ぜひ今回紹介した情報を、結婚式の日取りを決定する参考にしてみてくださいね!
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